岡山旅行記2023 ~同人誌即売会を添えて~

前半UP:2023/06/20
後半UP:2023/06/25

この文章は、まんが作品第4作「薔薇十字の名のもとに」のコピー本同人誌を発表した、岡山の同人誌即売会「ぷちすげぇコミックバトル06」への参加、及び友人たちとのオフ会についての旅行レポートです。
旅行は2023/6/3(土)~6/4(日)に行われました。

「薔薇十字の名のもとに」特設ページ

「ぷちすげぇコミックバトル06」公式サイト

岡山旅行記(2017)

イベントのおしながきです

【まえがき】

2023年(令和5年)3月~5月末の間、私(残響)は漫画原稿を描いていました。
2021年より始めたまんが作品製作ですが、今作で4作目になりました。冬の終わり・春先から初夏まで、充実した創作生活を過ごしました。よかったですね。
そんなわけで5月末、作品のカラー原稿が完成し、いつもの如くコピー本を製本しました。

これまでだったら、ホームページ(ここです)に投稿をし、関係各位の方々にコピー本同人誌を送付。その後noteやpixiv、TwitterのようなSNSに投稿をする、という発表パターンでした。
私のまんが作品発表の優先順位(プライオリティ)とは、このホームページでの発表と、各位への送付が第一で、他はまぁ適当に……という感じです。これまで本のあとがきや日記ブログで何度も書いたように、「絵・漫画が描けないコンプレックス」をどうにかするために始めた漫画作成なので、少しでもこのコンプレックスが解消されれば、それでOKというスタンスです。

しかし今回、リアルの同人誌即売会に参加してみることにしました。岡山県・倉敷市民会館で6/4(に開催される「ぷちすげぇコミックバトル06」に、サークル「RedsElrla Publishing」として、新作&既刊同人誌と若干の8TR戦線行進曲の音楽CDを持っていき、頒布しました。

・ RedsElrla Publishing ……まんが同人誌など、レッズ・エララ神話体系の印刷物(本)を発表・頒布する、残響の個人サークル

・ 8TR戦線行進曲 ……(読:エイトトラック~) レッズ・エララ神話体系の音楽サークル。詳しくはこちら

なんで岡山かというと、まるまるさんがいらっしゃるからです。
この文章では、その楽しかった旅の想い出を、ささやかながら書き記してみようと願っています。

【箇条書き旅日記(ダイジェスト)】

まず上記のように、即売会の後に同人誌を関係各位に送付したのですが、その中に添えた手紙がございます。手紙の中でも、この旅日記に関係する方々には、箇条書きで簡単な旅日記を掲載しました。以下がそれです。

岡山では、まず3日(土)は、

・地元のAコープのスーパーマーケットで「その土地のローカルを地元と比較する」愉悦を味わう
・町の豆腐屋さんで大豆ソフトクリームを食べる(美味)
・星のきれいな山の上(の方)でBBQ。肉(ジビエを持ち込めたらなぁ、と話しました)。つもる話を沢山。なぜか三者三様のメイドさんもののディープ議論やりとりw
・町のスナックでまるまるさん、義実さん、BBQの後だというに声が通る通る。残響もリアルに13,14年ぶりに歌を歌う。
・スナックが12時まわり、残響と義実さん、シャワーのない個室なホテルで、大浴場を逃す(そうです、結局旅を通して風呂に入れませんでした)

4日(日)は、
・まるまるさん午前4時半起きで、消防団の掃除に5時から駆り出される
・まるまるさん宅で朝食を頂く
・倉敷に向かい、同人誌即売会に参加。規模としては小さい方です。
・正直、全く売れないことを強く想定していました。しかし来場者の皆様、予想より結構お手にとって下さいました。読み込んでくれた方もいらっしゃって。ありがたい限りです。
・場が落ち着いたら、義実さんがその場で絵を描き出してくださる。なんとイベントが終わるまでに完成!
・イベント後、倉敷の美観地区を三人で観光。

それでは、このダイジェストを捕捉する感じで…

【旅の準備】

数か月前から、まるまるさんに「6月頭に岡山旅行をしたいんですが…」と相談をさせて頂きました。メインはオフ会と、そしてこの倉敷での同人誌即売会参加です。
ありがたくも氏より快諾を頂き、6/3(土)のオフ会で岡山をご案内頂けることと、お忙しい中(後述)6/4(日)の即売会のお手伝いもして頂ける、ということになりました。

さらには、この両日に合わせて九州から義実たかさんが来て頂けることに。つまり、西日本の各地より集まっての、岡山でのオフ会です。義実さんもお仕事でお忙しい中、時間を作って来て頂けるとのこと。有難いお話です。

さて、5月中に同人誌の原稿を完成させ、製本まで終わりましたが、その後なんだかんだ仕事などの雑事に追われドタバタ。
さらに、6/2(金曜日・前日)まで台風が来ていて、「今回のオフ会大丈夫か……?」という懸念も持たれていました。ちょっと心配になり、お互いの三者グループチャットで連絡を取っていましたが、残響のチャット報告が小刻みになった感も。

結果的には、6/3~6/4の土日週末は、台風一過で完全なピーカン晴れでした。よかったです。ただ、台風の余波で、義実さんの新幹線の乗り継ぎが若干手間取られたようです。それでも、三人無事に岡山に到着しました。ここまでくれば大丈夫です。たとえ行きの列車で残響が多少列車酔いしても。

【Aコープ(地元のスーパー)】

まず、美星のAコープに行きました。農協のスーパーマーケットです。BBQでの追加の肉や、ホテルでの個人的つまみを買いました。このスーパーは、残響がとくに行きたく、旅程に組み込んで頂いた所です。

panpanya先生の影響からこの方、私の価値観に「路上観察」というのが入りました。(ちなみに私が漫画を描くようになったきっかけはまぎれもなく明確にpanpanya先生の漫画作品です)
日常にある物こそが面白い。そして場所を変えれば、日常にある物の魅力的な差異が見えてくる。なので各地の旅先の普通のスーパーが面白いのです。
山陰でもあるような甘い煮豆や、しまねっこ豆腐を見つけた時、「頑張ってるなぁ山陰勢!」と思ったものです。中国山脈をはるか越え、ここまで山陰の品物がある。

---かつて山陰は中国山脈に阻まれていた為、山陽道からの流通が細く、県外・中央の品物があまり入ってこない歴史がありました。納豆もあまり無いぐらいの。そのおかげでシマーネ農業王国は、地域生産品・地元企業の独占市場だったのです。それが、中国山脈が攻略されたことにより、県外・中央からの品物がどんどん入ってくるようになり、シマーネの市場・企業は激動の時代を迎えることになるのですが、完全に話が横道なので閑話休題。
そんなわけで、BBQ用追加の鶏肉などを購入し、一路、町の方へ。

【町の中】

さて、私は某食品関係の仕事で、同人と趣味の活動を行う為に毎日労働しているわけですが。まるまるさんが前から私に紹介したがっていらした町の豆腐屋さんに行きました。
以前にもまるまるさんからのお中元で、この豆腐屋さんが開発した豆腐ドーナツを送っていただき、その素朴な甘みを堪能したものでした。

店内に入ってみると「製造工場とは完全に分けられている」造りでした。なんかの話の流れで、もし向こう(店側)に私が同業者だとバレたら、相手も私もやりにくいよなぁ……と妄想たくましくしていましたが、そういうことにはならずして、よかった。万が一でも豆腐勝負とかいう話が出たら完全に苦笑失笑ものですからね……豆腐パックの中が、流通で時間が経った水の豆腐と、出来たて(最長でも1日)の豆腐とでは、「味の勝負」が成り立ちませんから。

お店の大豆ソフトクリームを食しました。良い意味で「これほど甘みを抑えながらも、上品な甘味として作っている。しかも大豆の香も押しつけがましくない…」と完成度の高い味を頂き……って同業者トーク書いてるやないかいw これだから、嗚呼これだから。

店を出て車に乗る時、豆腐屋さんの裏口(製品搬入口)をチラっと見かけて「うわぁ昨日まで見たことある風景~ッ」と内心思っていたものでした。もちろんじろじろ中を見るわけにはいかないので(当然過ぎる)、興味はありましたがさっさと車に我が巨体をinすることに……

そしてお久しぶりのまるまるさんのご自宅に。2017年ぶりですか……ええっ、いつの間に6年も時間が経ったの? そんなに昔なのッ? と時間感覚に若干の狂いを感じながらも……

まるまるさんのお母様とお父様にご挨拶し、出雲土産をお渡ししました。
実はお父様とは初めてのご対面でした。我ながら意外なことでありますが。今回、BBQを開催する山のペンションで、行きはお父様、帰りはお母様の車での送迎をして頂き、誠に有難かったです。
ところで今回の旅の失点その1なのですが、前々から申そうと思っていたお母様の「お花(華道)」に対する久々ぶりの感想を、今回ついに最後までお知らせ出来なかった始末。お話するタイミングが最後まで逸したままで。またいつかお伝えしたいものです。

【BBQ】

これだけ肉を食べることが出来てこの金額は破格だなぁ……と三人で話すなど。
焼きおにぎりも提供して頂きましたが、明らかに肉の方が多いのでした。肉を食べ、肉を食べ、野菜を食べ、鶏肉(追加)を食べる。正直ここでしっかり肉を食べていたから、その後の疲労がある程度軽減されたといえなくもないくらい肉を食しました。
ところで野外BBQに対する陽キャ・パリピ的イメージは根強いですね。義実さんもツイートを上げていらっしゃいました。「違う、違うんだがー」という3人の陰のキャラたちがつぶやきながら、肉を喰らいました。

三人集まればつもる話が尽きないこと。20数年の研鑽を積んだ各々のメイドさん論を中心に、食を楽しみながら和やかな話を展開……って待て、なんで西日本のあちこちから集まって、数時間のBBQの話題の中心がメイドさん論なんだ? もちろん議論ではなく「各々の哲学や歴史を開陳する」対話なのですが、なんであの時メイドさん論が話題の主軸に上がった!?

しかし、これは考えてみれば当然な話です。まるまるさんが、義実さんが、残響がここに居ます。そしてこの集まりは、「Nagale’s Homepage「岳流」」を通じて交友を結んだ間柄です。

日が暮れて来た頃、まるまるさんのスマホにNagaleさんご一家からビデオ通話が入りました。ご無沙汰しております! Nagaleさん、奥様、そして立ち上がることの出来たご子息のお声とお姿を拝見。
実は私が以前キャンプをしていたとき、テントの中でNagaleさんとLINEチャットをしていたら、奥様からリアルタイム電話直撃を頂いたことがございましたので、「あ、この感じちょっと懐かしい」と思ったものでしたw
もちろんのことこのオフ会は「ツッコミカミング」であります。そこで最高のタイミングで、喜ばしいリアル・レスポンスを頂きました。
どうだ、SNS社会よ!相も変わらず不毛な炎上合戦ばかりしているSNS社会よ! これが「インターネット」とスマートフォンの、正しい使い方だッ! いやこれはほんとに。どうだ、みたか、ですよ。

そして日が暮れるまで歓談は続き……
やがて帰りの車を待つまで、まるまるさんと義実さんは、まるまるさんのスマホの星座盤アプリで天体観測をするというエモーショナルな事を始められました。天蓋に満つる星空。あまねく星の数々は光。そこに星座を見る、美を見る。静けき夜に……いや、詩情ですね。私は天体に詳しくないのですが(正直恥ずかしながらかなり詳しくない)、こうして楽しまれているお二人を見るのが実は楽しかったりします。

【スナック】

食後、町のスナックに行くのこころ。
店内に入り、すでにお客さんがそれなりにカウンター席にいました。

スナックでコーラを飲みながら(またかソフトドリンコ)、「なんか懐かしいな」と思っていた私でした。
私の両親は、かつて(島根で今の仕事をやる前)いろいろ仕事をしていましたが、その中のひとつとして、こういうクラブ的な店をやっていた、という話を聞いたことがあります。
昔、父君に連れられて、歌謡曲のディナーショーを裏からちょっとチラ見したことがあります。その時は父君の知り合いの歌手に挨拶しただけで帰りましたが。しかし考えてみれば、小学生を夜中のディナーショーの裏側になんで連れていったのか父君は。まぁ、残響の本名(下の名前)は、某ムード歌謡のコーラスグループの方に付けて頂いたものですから。父君としては普通のことだったのでしょう。(こないだそのグループがTVの歌謡曲番組に出ていた。元気でいらして何より)
そんなわけで、スナックの中の雰囲気や調度が「懐かしい」と思ったものでした。しかしそんなことを言っても、あの場ではお二人には「?」でしょうし、スナック側にも余計「?」でしょうから(場合によっては失礼)、ここで初めて申す次第です。

さて、カラオケでした。
まるまるさんも義実さんも、声が通る通る。BBQ&飲酒の後、というかスナックでもウィスキーを飲んでいらしてるので「飲酒中」なのに声が通る。凄いなぁ。
私としては、皆さんの曲やトークを聴いているだけで楽しく、あとはカラオケの曲目マシーンで行う「こんな曲もあるんだ」遊びがかなり楽しかったので、もうこれで満足だったのですが。

それでも一応、全く歌わないというのも無粋なので……13、14年ぶりの機会ですから(これは本当。残響は日ごろカラオケに行かない人です)、洋楽を2曲と、ホステスさんとまるまるさんのリクエスト2曲を歌いました。
しかし、カラオケ十年ぶりにやってわかりましたが、歌っている自分の声が聞こえないんですね。作曲用語で言えば「モニタでの【返し】が聞こえてこない!ミキシングコンソールとヘッドホンをくれ!」ってな具合です。それがあまりに酷いので、途中から左耳を押さえて歌いましたが、なかなか……。そんなわけですから、お聞き苦しかったと思います。お二人は声量があったから、この問題を力業で解決されているのだなぁ、と思ったものでした。

それから、残響がスピッツの大ファンだということを知ってのことで、お二人はスピッツの曲をいっぱい入れてくれました。これは本当に嬉しかったですね。ホステスさんたちがスピッツの初期の名曲を「これ何ですか?」と聞いていたのが面白かったです。そんなホステスさんたちに残響は「「ヒバリのこころ」はスピッツのファーストアルバムのラストの曲で、同時にメジャーデビューシングルで……」「「魔女旅に出る」はスピッツの2ndアルバム「名前をつけてやる」のラストの曲で……」っていう解説をしていたのですが、そんな情報今考えればクソどうでもよかったな、と軽く反省しています。だからモテないのだ。

さて、0時をまわって、ホテルに戻りました。実はこのホテル、部屋にシャワーとトイレのないタイプの部屋でした。大浴場の時間締め切りは0時まで。つまり、この岡山の旅を通して、一回もお風呂に入れなかったわけですね。汗、BBQ、酒場の臭い。なるほど、なるほどですね。
もちろん何回も濡れタオルで全身を拭きましたが、これはまぁ、今回の旅での最もよくなかった点ですね。まぁこれが最も良くない、というあたりで、今回の旅がいかにトラブルが少なかったか、という良い話ではあるんですが、まぁ。

旅行記後半 6月4日(日)

さて、シャワーもトイレもないホテル自室。風呂にも入れず疲れている私です。ちなみに隣の部屋は義実さんでした。
グッスリ熟睡……というわけでもなく、夜中何回も目が覚めるという少し浅い眠り。目覚める度にトイレに行ったり(コーラ飲み過ぎ)、あるいは本日の即売会の小物をコツコツ準備などしたり。

隣室の義実さんには悪いことをしてしまったかしら……と思いましたが、しかし隣の部屋の物音が聞こえるっていうのはビジネスホテルとしてどうなの?と、ふと思ってしまったり……。

【朝→倉敷へ】

まずはまるまるさんのこのツイートの時刻をご覧ください。

午前4時37分。
前述の通り、スナックが終わりホテル前で解散したのが日付変更した午前0時ちょい過ぎ。

まるまるさんは以前より予定が入っていた、地域清掃のお仕事(朝5時頃集合)にお出かけになりました。

つまりほとんど寝てない。もしくは「地獄起床」であったことが伺えます。こ、これはさすがに申し訳なさを覚えるレベルの「お疲れ様」でございます……。

午前8時に残響と義実さん、結局風呂に入れずのままホテルをチェックアウト。途中でお仕事を終えたまるまるさんと合流し、まるまるさんのご自宅へ入ります。
そしてご自宅で朝食を頂きました。新鮮な野菜サラダとフルーツ、パン。ラジオ(IOT化)からはNHK「現代の音楽」……ようするに難解な現代音楽、音の「硬い」実験音楽です。でも和やかな食卓のBGMに意外になってくれました。

残響は食品製造業の職業のくせにというか、むしろ朝わりと早いパブリックイメージの食品関連の職業なのですが、日頃、朝食をちゃんと取ることがないのですね。仕事の隙間でパンをかじれれば御の字、みたいな。

それに比して、旅先でのこの穏やかな食卓! こうあるべきですよ。考えれば、食品製造業として朝食をおろそかにする、それってどうなの?と自問してしまうくらい、穏やかな食事を頂きました。ごちそうさまでした。サラダ、スピッツの新譜並みに瑞々しくて美味しかったです(しつこいスピッツ信者乙)。

ちなみに、まるまるさんから「うちのでよかったらシャワー浴びますか?」と我々にありがたくも仰って頂きましたが、これはとても魅力的でしたが、私も義実さんも遠慮することに。確かに、心かなり惹かれましたがw

さて、まるまるさんが車を出して下さり、一路今回の即売会の会場たる倉敷へ!
空は快晴ピーカン晴れ、暗い雲ゆきひとつございません。
少し暑くなりそうだなぁ、と思いながらも、前の台風のことを思えば、雨にならなくて良かったです。本の荷物のためにもw
車内ではBBQに引き続き、つもる話、昨今の作品にまつわるオタク・トークに華が咲きました。

(百合コンテンツの話題になって)
まる「残響さん、百合といったら……」
残「まんがにかまけて「水星の魔女」すら視れていない私のような雑魚が、百合を語れるはずはございません……」
義「いやいやw ……っていうか「水星の魔女」って百合がメインテーマと言い切れないのでは?」
まる「スレミオってよく言われましたけど、話の流れでの扱いが思いのほかカプというかバディものですらないような……」
残「魅力のある二人であるのは間違いないと思うのですが」
まる「しかしやっぱり15話のグエルが」
義「恰好よかった」
残「本当に【美しい話】であったと聞いています」

こういう話をずっとしていました。
ちなみに余談ですが、私残響、現在のこの作品インプット不足な状況を「さすがになぁ」、と思っているのも事実でした。
なので後日グループチャットで、御二人から以前よりお勧め頂いたコンテンツを「見ます」と発言しました。ここで話していた「機動戦士ガンダム 水星の魔女」や、つるまいかだ氏のスケート師弟漫画「メダリスト」など。

まず残響は「メダリスト」から手をつけまして、お二人の仰る通り、凄い漫画でした。これに関しては日記ブログでちょっと書けたら、と思っています。「水星の魔女」はアニメを見ながら模型キットか……(まだ作ってなかったんかい)

そして、こういう楽しい話をしていたら、あっと言う間に倉敷に到着。
送って頂いたまるまるさんには感謝です。仮に鉄道で倉敷まで行った場合、慣れない岡山の路線でちょっとミスをしでかす可能性や、イベント前から疲れる可能性もありました。最も安心・安全なルートで行けて感謝です。

ところで、会場・倉敷市民会館に順調に来すぎてしまって、開催時刻よりちょっと前に会場に着いてしまいました。なので私と義実さんは会場の下の階で待ち、まるまるさんは車の中などで休んで頂くことに(AM4、5時起きの方)。

イベントが始まる前のなんとなくざわざわした空気感や、「さてどういうイベントになるのか」という期待感。少しずつ参加者が集まってきます。キャリーカートや、大きい段ボールを抱えたサークル参加者が、会場のそばまで来ます。

まさに「同人イベント」だなぁ……と。ここに集まるのは、サークル参加者、運営の方々、一般参加者、皆「創作」を愛する人達です。そこは完全に一致しているからこその、期待とちょっとの不安と安心感です。矛盾しているような表現ですが、しかしあのなんとなくのざわざわした感じ、伝わるでしょうか。

イベント開催30分くらい前になって、サークル入場が開始です。
さっそく私は義実さんと一緒にスペース設営をします。2019年以来の同人サークル参加、しかも今回はいつものような音楽サークルではなく、「同人漫画」サークルとしての参加です。音楽CDも持ってきていますが少部数です。メインは同人誌。

なので、久しぶりかつ、いつもと勝手が違うのもあって、設営に案外手間取ってしまいます。本やCDのディスプレイと、会計設備の整えの双方のバランスを取るのが地味に大変で。義実さんにかなり手伝って頂き、なんとかギリギリで設営完了です。

【ぷちすげぇコミックバトル06】

AM10:00、イベント開催。
このイベントは、「ぶちすげぇコミックバトル」のサブイベント的な位置づけのもので、同人イベントの規模としては、けして大きいものではないようです。ですが地域で愛されているイベントらしく、開始と同時に一般参加者の来場が始まります。

思いの他、手に取って読んで下さる方々が多いのに、作者私はびっくりしました。
今回が同人漫画サークルとしては初の参加。しかも私は強烈に「絵・漫画が描けないコンプレックス」を抱いていた人間です。なので、まったくの反応ゼロというのも結構覚悟していたというか、素直に「そりゃそうだよな」くらいには思っていました。
だからこそ、手に取って頂けた事、そして熱心に読み込んで下さった方々がいらっしゃった事が、かなり意外でした。
コピー本同人誌を新刊だけでなく、既刊も読み込んで頂ける。世界観設定にまで。同人誌から興味を持って音源CDも聞いて頂ける(世界観は一緒です)。
「こんな良いことあっていいのかな」と思ってしまうほど、充実した手ごたえを感じたイベントでした。

「絵・漫画が描けないコンプレックス」から、思えば結構遠くに来たものなのかもしれません。
それを思うと、じわーっとした感慨があります。

なお、そんな風に「嬉しく軽いパニック」状態で、冷静になってない自覚があった残響さんなので、お金の計算・受け渡しにかなり難儀しました。九九が半分出来ないほどの計算苦手なので……。
ここで、義実さんにはまたもや手助けを頂きました。金銭トラブルがなかったのは義実さんのおかげです(断言)。有難うございました。

やがて、休憩していたまるまるさんも会場にいらして頂き、午後になるにつれだんだんイベントの雰囲気もゆったりしたものになっていきます。
だいたい、同人イベントって終わりになるにしたがって「まったり」した空気感になるものですしね。
なので、ちょっと退席して仕事の遠隔操作伝票出し&トラブルシューティングを行ったり(信じられますか、同人イベントで仕事やってるんですぜ)。

そんな中、義実さんが何か動こうとされています。
何をされるのだろう、と思ったら、なんとレッズ・エララ神話体系のキャラ(悪魔騎士アレリア)をその場で描いてくださる、という! 

凄い! もともと義実さんは8TR戦線行進曲のCDジャケットイラストを描いてくださる方ですが(「小西 裕」名義)、この場でイラストを描いてくださる、とは完全な嬉しい予想外! 
(これ書いている今気づきましたが、これってあの伝説の「スケブ」ってやつじゃないですか!?)

サラサラと描かれる線画、雰囲気あるタッチ、キャラの魅力……って企画した作者が言うのもなんですが、しかし、義実さんはイベントの間で、一枚のモノクロ線画イラストを完成させたのです。凄い。
現在、この絵は私の自室で飾っています。毎日眺めています。ふふふ。

ところで、残響はその絵を描かれるのを見ながら、キャラ(アレリア)の新設定を義実さんに一方的に告げていたりしました。
何だかんだネタとして楽しくお話出来たのは良いのですが、しかし魅力あるキャラ線画を描いている最中に

残「新しく思い浮かんだネタとして、こいつ(アレリア)、実は性欲が強くてですね」
義「そうなの?」
残「意外なほど性欲が強い。それが天然ボケと相まって……」

義実さんもキャラの深堀りの話に乗ってきて、半ばTRPGセッションになってきたのは楽しかったですが、しかし絵を描いている方の意気を削いだのではないか、と今更ながら若干反省。

そんな感じで、イベントも後半になってくると雰囲気が「まったり」してきます。
私も自スペースを離れて、他のサークルスペースを眺めたり、作品を購入したりしました。

実は今回、「漫画同人誌」作品のサークルさんは思っていたより少なく、参加されていた方々は結構「グッズ頒布」が多かったです。ドールやぬいぐるみなど。これもこれで興味深い私でしたが。
 
そんなこんなで、つつがなくイベントは終了しました。ありがとうございました。よかったよかったです。

【倉敷美観地区小観光】

私は岡山を16時30分頃に発つことになっていました。(お二人からは「もうちょっと長居して「水星の魔女」リアルタイム視聴しません?と誘われていた)
しかしその帰りの列車(特急やくも)まで時間があるので、三人で倉敷美観地区を観光することとなりました。

倉敷アイビースクエアを抜け、美観地区まで行きます。
アイビースクエアはツタの張ったレンガ造りの趣ある建物(洋館)で、お土産売り場も充実。

美観地区は、私はこれで3回目になりますね。
さすがに今回、大原美術館で美術鑑賞をすることは時間的に出来ません。しかし何度でも見たい美術館です。
多くの観光客で賑わっていました。前よりも外国人観光客が格段に増えましたね。
風情ある町並み、水路。あちこちにある路地には魅力ある店。義実さんはデニムまん(インディゴブルーの着色をされた皮の肉まん)を買われるなど。

残響もそのようにもっと「走れば」よかったんですが、同人イベント後のディープな疲労で集中力が欠けていってたのは否めません。このあたりお二人には悪いことをしたなぁ、と思っております。すいません。
ただ、その充実した疲労感も含め、なんだか夢の中のようだなぁ、とぼんやり思っていました。

【帰路】

そんなわけで美観地区の観光を終え、倉敷駅へ。

駅でちょっとドタバタしてしまって、最後の最後できちんとした挨拶が出来なかったのがちょっとすみませんでしたが……。
今回の多大なる感謝とまたの再会、そして今後ともよろしくお願いします……、というもろもろを思い、「それではまた!」とお二人とはここで別れることに。ありがとうございました。

ササっと駅構内でお土産を買い、特急やくもに乗り込みます。
席について、そこから記憶がありませんw

気付いた時には列車は鳥取県を越そうとしていました。完全に寝落ちしていました……。まぁ列車酔いすることなく、というのは良かったですが。

そして出雲市駅に到着。我が父君が迎えに来てくれたので、帰りにラーメンと餃子を食べて、帰宅しました。
このラーメン&餃子、ごく普通のものだったのですが、旅&イベントで疲労し、完全に腹を空かせ、塩と油が知らず知らず欠乏していた身体には、暴力的なまでに美味しく感じるものでした。
何か今回の旅、何を食べても美味しかったですね。

帰宅し、何はともあれシャワー(し、染みるぅぅぅうぅぅ!)。
そして私・まるまるさん・義実さんは全員無事帰宅した旨をグループチャットで報告し、おそらく3人ともその日はバタンキューで眠りについたと思います。

なお、私残響は深夜、足が攣って熟睡から飛び起きたことをここに記します。

【あとがき】

レポート(旅行記)のupが遅くなりまして申し訳ございません。
日記ブログで書いたのですが、どうもここのところの「肥満に基づく多忙感・体調不良」の為、いろんな物事が後手に回っておりました。
最近、少しずつ体を動かし、体調改善に努めております。

改めまして、本当に楽しい旅でした……。
即売会イベント、創作活動の充実。そして友人との豊かな旅、会話。
夢のようにあっという間に過ぎ去りましたが、思い返すだに楽しい旅です。
こういう旅を、想い出としてこれからずっと思い返すのだろうな、と思います。
多忙感だと体調不良だのと申していますが、今、何より先に来るのはこの幸福感・充実感です。三週間経ちましたが、その余波をまだ感じているほどです。

まるまるさんには、今回の旅のホストとして、いろいろな手配をしてくださり、ありがとうございました。
また、4日(日曜)は体力的に相当ハードだったと思います。重ねて御礼申し上げます。

義実たかさんには、九州から遠路はるばるお越し頂き、また旅行中様々にお気遣い頂き、ありがとうございました。
絵や、お話、いろいろなものをいただいております。何かでお返し出来ていけたら良いのですが。

そしてスペシャルサンクスとして、Nagaleさんご一家にも感謝を捧げます。
Nagaleさんの個人サイトがなかったら、座談会がなかったら、この旅もありませんでした。

それでは、お読み頂きありがとうございました。
今後も、創作活動やこのホームページ運営をのんびり続けていきたいと思います。

2023/6/25 梅雨も終わりにさしかかり 残響

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