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ごうつホビー祭り 第1回模型展示会オフレポ
来たる2017年8月26日(土)、
島根県江津市にて「ごうつホビー祭り」が開催されました。
このページでは、第一回 模型展示会と、その他ごうつホビー祭りでの模型教室や、鉄道模型運転レイアウトについてレポートします。
ごうつホビー祭りは、「江津理工クラブ 」さんによる開催で、開催の主旨はこちらです。
非常に熱い、熱い心意気が伝わってきます。
江津市は、島根県の西部に位置しています。
そもそも、わたし(筆者、残田響一/残響@modernclothes24)がこの企画を知ったのは、島根県出雲市のおおとり模型
さんで、相も変わらず模型屋さん参りをしていた時のことです。
おおとり模型さんでは、作品展示スペースのガラスに、模型イベントのチラシが貼ってあるのが常でして。
そこで、見慣れないチラシがありました。(リンク先pdfファイル)
「ごうつホビー祭り」
第一回、ということで。
おおとり模型・店長さんに会計時(まぁ〜た模型買ってるぅ!)尋ねてみたところ、
残「へぇ、こういうのやるんですか」
店「おや、興味あります?」
と店長さんに訊かれまして。その場でチラシ、参加要項の書類を頂きました。
少し話は脱線しますが、やっぱり模型は模型屋さんで買うの大事ですよ。
自分は出雲だと、おおとり模型さんとか、森山鉄道模型店さんとかによく行くのです(リンクは前のブログで書いた森山さん紹介記事
)。
模型はやはり「文化」だと思います。手を動かし、モノを作って初めて見出せる価値。作品に魂を込める。
そして、その模型を通じて、たのしさを他の人にも伝えられたら最高。
当然ながら、模型は「実物が第一」です。モノあっての模型趣味です。
そして、自分の審美眼(センス)や、作品の作り方に刺激を受ける意味でも、より多くの模型の実物をこの目で見ることに意味があると考えます。
おおとり模型さんも、森山さんも、お店に作品展示スぺ―スをきちっと取ってらっしゃいますし、そこで実際の作品を見て、我々市井の模型ファンは「おおっ!」と思って、また模型が始まっていくわけです。
模型雑誌は憧れのメディアですが、しかし模型雑誌の写真がすべてではない。
同時に、そういった模型店さんはイベントを企画されます。それによって、地域の模型文化がまた一層活発になっていきます。
ここで話が繋がりました。そう、おおとり模型さんも、今回のごうつホビー祭りに、「山陰模型専門店会」名義で、協賛されているのです。
ホビー祭りのチラシを見て、そしてHPや参加要項を読んで。これは「地域の模型文化を盛り立てていこう」という熱意の表れだな……!と受け取りました。
ということで、参加が決定して、出展作品を作りました。
鉄道模型Nゲージと、コトブキヤ「フレームアームズ・ガール【轟雷】」を用いたジオラマ作品、
「自然と模型の調和と融合
#1」
です。
ホビー祭り開催前日に、現地会場(江津市駅前)入りして、そこで写真を撮ったものです。
前日搬入のお手伝いをさせて頂き、自分の作品も搬入しました。
段ボールで梱包して、電車で出雲から江津まで運んだものですから(結構距離がある)、壊れていないかヒヤヒヤもんでしたが、ナントカ無事でよかったです。
イベント全部を通して、江津理工クラブの方々には、本当に丁寧に対応して頂き、感謝しています。ありがとうございました。
さて、では……
●当日
非常に天気の良いピーカン晴れで、まさにイベント日和です。
ごうつホビー祭りの公式オープニング動画が、広場のプロジェクタに映され(周りの参加者さん、皆「よくこういう手の込んだ動画作ったな……」とささやきあってた)、開催の運びとなりました!
さて、ここからは、ごうつホビー祭り 第一回模型展示会で撮った、参加者の皆さんの写真をご紹介します。
残田の余計な一言感想コメントもつけながら……
この模型展示会は、完全なるノンジャンル・スケール縛り無しで行われました。模型ならなんでもよし。
まず、特撮とカーモデルやガンプラ等。
改造ミニ四駆に、アルミ製のバギー(フルスクラッチ)。
スターウォーズやMa.K(マシーネンクリーガー)は、モデルから読み取れる物語性が高く、また渋いウェザリングも効果的で緻密な作りこみです。
シン・ゴジラやガメラの首のスタチューは大型で、生々しさがありましたね。
セミの模型ですが……これ凄い代物でした。表面処理のべっ甲のような滑らかさはもはや「……模型?」の領域の匠の技。
ガンプラ、(主に1/144)や艦船模型も、各々の美学が見えるものでした。皆さん基本的にチョイスが渋い
w
美少女フィギュア系はそれほど多くの展示はなかったですが、しかし臨場感のあるハルヒ(文化祭)フィギュアや、
今隆盛を極めているフレームアームズ・ガール(FAG)や、すーぱーふみな(バンダイのガンプラ・ビルドファイターズシリーズの鬼っ子)。
FAGに関しては、やはり「改造・俺の娘!」こそが醍醐味よ!と言わんばかりの愛の溢れ方が良いですね。
とくに、真ん中の、当時(8月末)発売されたばっかのフレズヴェルク・アーテル
なんか、作成者の方にお聞きしたのですが、
残「これ、こないだ出たばっかりですよね?」
作「突貫工作で作りましたw」
残「と仰いますが、オリ武装(オリジナルの武器)の展開の仕方が凄いですよね」
作「ブキヤのM.S.Gパーツの流用ですって」
と韜晦されましたが、その左のたまごひこーきコラボのFAGにしたって、「今流行ってるから手を出した」的なんじゃなく、これまでシリーズ初期から支えてきたということが伺い知れます。
そして、奥のカーモデル・ジオラマですが、これが凄かった。
なんともアメリカンな情緒のある整備工場のジオラマですが、かなりの大型ジオラマで、のぞき込めば、すぅっとその世界に引っ張り込まれる類の世界観があります。
整備工具から車そのものに至るまで、統一された世界観。作品全体で一つの世界をしっかり伝えてくる、という凄みがあります。楽しさも伝わってきます。
また、さらに奥には、「ガールズ&パンツァー」のIV号戦車に、ガルパンキャラの自作フィギュアを設置した、「ガルパン模型道者なら、雑誌で見たろこの作品」な、その実物がありました。
「見たよ! アーマーモデリングでこの作品見たよ!」
というまさにそのもので、作者の人に「貴方だったのですか!」と興奮してしまいました。
そのさらに奥には、日本の戦闘機など。最近自分も飛行機模型にハマりつつあるので、ここで良い作品を見られたことはよかったですね。
やはりウェザリングの細かさの作法などが、隣にもあるAFV(これも渋みあるモデルだった)とは違う、などなど。
雰囲気のあるジオラマですねぇ。門というのがなんともチョイスがマニアックです。東洋のデザイン美であります。
隣のガンプラジオラマ、「アクションの一瞬を切り取った」という感じで、また色彩にも優れています。
見たよこのジオラマ前に見たよ! ホビージャパンで見たよ!
というそのものだったり(再)。
フィールドを哨戒するボトムズ……なんともミリタリチックで、重厚感のある市外戦の世界です。
隣にあるドラゴンのキットのナースホルンによるジオラマと並べても、世界のトーンに違和感がありません。
また、そのナースホルンのジオラマも、どことなく静けさの漂う作品風景でした。
見たよこのジオラマ(略) モデルアートやアーマーモデリングで見たよ!
というのが連発するのはネタじゃなくて本気で。だって作品カードにも来歴が書いてあるんだもの……。
なんというか、「実在してたんだ」っていう当たり前の話ですが、しかしそういう作品・作例ってレジェンドですからね、
自分のようなへっぽこモデラにしてみたら。
この作品群にしたって、ベースから大胆な配置をして砲身を向かせてるとことか、行軍の様子と地面のグランドワークの色使いなんか、本当に躍動感のある物語ですよね。
そんな中佇む、我が作品。
後で当該ページで反省文も書きますが、やっぱり作りこみが甘いなぁ……としみじみ。
隣にあるすち子(FAG、スティレット
)は、後述する「どろ船」氏の作品です。ストレートに作ったキットながら、やはり基本工作の確かさを感じさせます。
さあここから凄いよ。まず、ネオジオングを本気で持ってくる、っていう時点で凄いのですが、さらに凄いのはその前にある、ザクの倒れているジオラマ。
これは、バンダイのガンプラ全国コンクール(GUNPLA
BUILDERS WORLD CUP)で、ジュニア部門ファイナリストを飾った少年による作品。
これもまたモデルグラフィックスで見たよ!というものなんですが、この少年、島根は浜田市の地球堂模型さん
(後述)で活躍されている方なんですね。
何しろ物語性が凄いです。攻撃の衝撃を受けて倒れている風景。
沈鬱な汚し塗装も衝撃的で、まさしくモビルスーツの、そしてパイロットの死……「終わり、終焉」を感じさせる悲哀に満ちたジオラマです。
後で地球堂さんとは、
地「素晴らしい作品ですが、ちょっと悲しさが勝ちすぎてはいないでしょうか? 自分ならどこかにこう、花を芽吹かせるとか……」
残「再生の象徴、みたいに?」
地「まさにそうです」
と、「物語性」についてシリアスな議論を交わしてしまうほど、力の入りまくったシリアスな世界観の素晴らしい作品です。
流石ファイナリスト。盾が飾られていますが、それがファイナリストの証ですね。
この少年と父親氏……そう、親子で参加されたモデラーさんなのですが、高低差を生かした市街戦ジオラマも、また物語のある一品です。
そして、父親氏のメッキ塗装のガンプラも凄かった。傷一つない赤黒のメッキ塗装は、凄みを感じさせるものです。親子でガンプラ模型をやってる、っていう姿を見ました。
なかなか、こういう展示会にでも出ないと、そういう光景って見れませんよね。
そして手前の痛飛行機ですが、これかなりスケール(作品サイズ)が大きくて、ジオラマ配置も含めて均整の取れた、煌びやかだけではない実力を感じさせる作品でした。
自分、正直痛飛行機ってあまり好きではなかったのですが、ここまでしっかりとした工作を見せられると、「うーむ!」と納得させられる確かさのある工作だなぁ、やっぱ実際に見てみないとわかんないなぁ、と思わされますね。
会場で最初に、同じフレームアームズ・ガール出展者ということで、お声をかけさせて頂いた「どろ船」氏の作品……なんてこったい。
ウォーターラインのスケールをはるかに超えた、この超巨大スケール!の観戦模型!
もちろんオリジナルのフルスクラッチで、船体は木製……そう、これ、水に実際に浮いて、航行することが出来る、ラジコン内臓のものなのです!
詳しくはどろ船氏のブログ(こちらからどうぞ)を参照してほしいのですが、これには参りました。
この超大型工作、そして細部のディテールや、開閉するハッチなどの内部工作も一切手を抜かず、艦載機もしっかり作りこむ……それでありながら、真ん中の翔鶴は、艦これ翔鶴のキャライラストで彩っている、という遊び心まで……。
恐ろしい工作力、デザイン力です。
実際にラジコンで水上で動いているのをご覧になるには、こちらを(ニコニコ動画へのリンクが開きます)
極めてモダンな色合い、艶消しのフィニッシュですねぇ、パトリオット。この現代的なメカメカしさ。そして駆動性。現代AFVながら「動き」のあるモデルと言えましょう。
模型展示会においては、「メッキは力(パワー)だな」と素直に思いましたね。一目で人を引き付ける力がある。
とは言いつつも、、渋みある模型(隣の青いの)とかをじっくり眺めるのもまたよろしい……。
そろそろ自分もゾイドに再入門しないとなぁ、と、こういうのを見てると思いますね。
そして、バルプスレクス(ガンダムバルバトスルプスレクス)をこの悪役っぽいカラーリングに、ガンダムデスサイズのアクティヴクロークを付ける俺ガンプラ改造は、格好良いですね!
常日頃、バルバトスのあの白基調のデザインに慣れていたので、オリ塗装の方向まで自分は考えがいかなかった。
しかし、バルバトスの主役ガンダムらしからぬ異形デザインは、この方向性は大いにアリだ!と思わせるものです。
盲点……! まさに盲点……ッ!
端正、という言葉が似あいますね。ツヤ消しのフィニッシュが、落ち着いた歴戦の風格を漂わせます。
小さいスケールのジオラマ作品、ベース設置の作品。
上記の作品でもあるのですが、今回の模型展示会、フルスクラッチ率が思いの他、かなり高かったですね。これは素直に驚きでした。皆さん気合入ってるなぁ。
列車砲!
相当な大スケールで、存在感がありました。
カラーリングも見事ながら、作りこまれた内部構造のメカニクスの美ですね。それをガルウィングを中心とした立体的な開閉デザインで魅せるところなんか、「これぞ模型よ!」って感じ。
カーモデル。光沢をビシっと効かせた、確かな工作力による一品の数々。デコトラも、その名の通り細かいデコレーションの煌きが見えました。
この角度からでは見えませんが、車の内部構造(インテリア)までもしっかりと作りこまれております。
「その発想はなかったわ!」と、個人的にお気に入りの作品を紹介。当日もお話させて頂いたのですが、
MNT氏によるこの1/144ガンダムヴァサーゴは、かつて90年代に出た1/144のガンダムXシリーズキットのヴァサーゴを、「パーツ使用」のみにとどめております。
何が凄いって、このヴァサーゴの基本骨格、腕の伸縮などを、「鉄血のオルフェンズ」キットシリーズの「ガンダムフレーム」を使って構築されている、という逆転の発想のミキシングビルド!
それにより元のキットより、さらにエッジーさ、禍々しさが増しており、さらにはガンダムフレームの独特の形状を活かしている、とすら言えるメカメカしさでもって、ヴァサーゴを「兵器」として悪魔的に魅せております……。
この発想はなかった。素晴らしい。
残「腹部キャノンまでは再現は出来ませんよねぇ……(ヴァサーゴマニア)」
M「さすがにそこまでは無理でした……w」
MNT氏は、作品制作の動画配信もなさっているので、ぜひご覧ください。
ガンダムフレームでガンダムヴァサーゴ作ってみた(ニコニコ動画へのリンク)
ところで、ここでひとつ。
このごうつホビーまつりの模型展示部門を企画、進行されておられたのは、前述の、島根県浜田市の「
地球堂模型」さんです(リンクはFacebookページに飛びます)。
地球堂模型さんは、近年若い店主氏に代替わりされ、お店に工作スペースを設けたり、積極的に模型イベント、ミニ四駆レースを開催するなど、八面六臂の活躍を見せております……
……と、まだ地球堂模型さん行ったことないのですが、雑誌やTVで見たことはあるw
そんな経緯もあって、結構一方的にファンというか格好いい模型店店主さんだなぁ、と以前から思っていたのですが(実際知的でエネルギッシュな風貌で恰好よかったしなぁ)。
今回、わたくし残田、この地球堂模型の店主さんに良くして頂いたのですね。
残田が出雲の方から前日搬入参加、プラスジオラマ参加、ということが効いたのか、地球堂さん、
地「あっちで工作教室、ファレホカラーなどの色塗り体験とかやってるんですよ、ぜひ行ってみてください!」
地「ゴッドハンドさんからのノベルティもらいました?」
とかって、いちいち気にしてくださったのです。
ちょっと時間が取れた時に、話し込ませて頂いたのですが、
地「この模型展示会は、こちら島根でもホビーショー的なイベントを開催出来たらいいなぁ、と思いまして……」
残「目指せ静岡ホビーショー、ワンフェス、的な?」
地「そうですそうです」
残「やっぱり、地域の模型文化を温めていかなくちゃですよね……(冒頭に繋がる)」
うーむ、これはやはり地球堂模型さん行かなくてはなぁ、と思いながら。ホビー祭り当日はお世話になりました。(ぺこり
模型文化、と申しましたが、やはり文化は担い手がいなくては始まらないし、こうやってイベントや企画の音頭取りをする方がいてはじめて、シーンの活性化は進むわけです。
つい、我々モデラは「作品を作っていればいいんだろう」となりがちであり、またそれが模型趣味の王道であるのも事実ですが。しかしこういう地球堂さんのような若い方がイベントをオーガナイズすることには、当方頭が下がります。
それは現代SNS社会の神経的なコミュニケーションによるものではなく、「皆で楽しんでいこう!」という、模型展示会イベントの純粋な姿です。
草の根、とはそういうことではないでしょうか。
●鉄道模型運転エンドレス
さて、こちらは屋外での、鉄道模型の運転をさせてもらえるエンドレス。島根県は雲南の蔵模型(Kuramodel)さんによるものです(こちらのリンクはFecebookページ)。かなり大きいエンドレスです。
Oゲージと、なんと三線式
のモデルを走らせています。ていうか三線式って初めて見たよ……。
お話を少し伺いましたが、三線式はリストアと改造が施されていて、それなりに走らせても大丈夫、という代物。修復技術というものですね……。
走らせている機関車も、バックマン・スペクトラムのギアードロコ(シングルドライバのクライマクス)や、可愛いナロー蒸気機関車など、ナローっぽさが醸し出されておりました。
また、当日は子供さんにオリジナルの客車を「その場で」紙で作ってもらい、その上回りをシャーシに乗せて、このレイアウトで子供さんが運転する、という企画も行われていました。
楽しそうでしたが、しかし子供さんは運転がパワフルでしてね……。ガンガン脱線しておりましてね……。
●企業ブース
ごうつホビー祭りは、企業のブース出展もありました。以下、つらつらと。
ニパ子。
ということはもうお分かりでしょう、ゴッドハンドさんです。
上の自作ジオラマの写真でも写っていますが、残田は会場までゴッドハンドのニッパーを持っていきました。愛用しているのです。
そこのところを一度きちっと話つけんといかんのぅ!(ヤンキー口調) と、ゴッドハンドの方に御礼を申し上げました。
残「いつも使わせて頂いてます(ポケットからニッパーを取り出す)」
ゴ「(ちょっと息を呑んで)ありがとうございます! 実はこのニッパー、こうやって使うと……(と、TIPSを教えて頂く)」
残「勉強になるなぁ」
その他、かなりマニアックなゴッドハンドの職人事情も聞けて、相当勉強に……ってそこまで話してダイジョブだったんかいな……w
ゴッドハンドさんは、社員の方から集まった模型を展示していました(左のガンプラがそれ)
ラインナップのキットの面子で知れる、というか。ファインモールドさんです。
このファインモールド社員の方が、非常に精力的にイベント参加されておられまして、現場のモデラの皆さんと積極的にお話されておられました。そこに見えるは熱き模型マニアとしての魂……!
自分も、この「紅の豚」に関しては思い入れが深く、ファインモールド社員の方に、「宮崎さんの『飛行艇時代』からこの一連の飛行艇は好きでして……」とおたくっぷりを話しました。
当方の作品も見て頂き、非常に丁寧な対応をしていただいて、感謝しております。
ファインモールドさんの今回のことを扱ったブログ記事はこちら
島根県松江市のベニヤ模型さんによる、エアスプレーの実演。
恥ずかしながら自分、まだエアブラシ環境を整えてなくて……と正直に申したら、ベニヤさんは非常に丁寧に御解説くださいました。
残「前々から、値段的に高いイメージがあって……」
ベ「いや、最近はそうでもなくて……」というお話
自分は前々から松江のベニヤ模型さんのファンで……ということをお伝えさせて頂きました。ああ、また行きたい。
この他にも、各模型会社のブースや、
「模型教室」ということで、その場で模型を組み立て、塗装などの指導も行ってくれる、という企画もあり。
結構子供さんが、親御さんと一緒に組み立てていました。やっぱり、こういう風に文化は繋いでいくものだ、と素直に思いますね。
折しも、この日は夏休みの最終に近く。そういう思い出って、残りますからね、子供に。自分だって、夏休みに延々キットを作っていた子供時代でしたさ。
また、このイベントは、模型だけでなく、ボードゲームや、けん玉のデモンストレーションや、ぷよぷよ(パズルゲーム)対戦など、盛りだくさんで行われました。
自分は完全に模型に全振りさせて頂きましたが(結構忙しかった)、どのイベントブースも盛り上がっていました。
●あとがき
そんなこんなで、8月のイベントを冬間近になってオフレポUPするという酷さで、すいません。
今回のこのごうつホビー祭り、非常に楽しかったです。というか、当日、こんなに盛り上がるとは思っていなかった……失礼な表現かもしれませんが。それくらい人が来ました。
会場が広々と開放的だったのが良かったですね。もっと閉鎖的な会場だったら、ごった返して芋煮のようになっていたかと思います。
前々からイベントがある、ということで来た人、たまたま立ち寄った人、そして当日参加の模型出展者(結局、前日搬入合わせて相当なものになった)の人々が、たくさんいらして、このような盛況なイベントになりました。
模型という文化。
オフレポ中で何度も書きましたが、やっぱり模型は「文化」であります。人生の意義たる、「たのしさ」を全力で追及する趣味道です。
そして同時に、「この地にはこんなに楽しさを追求している人たちが居るんだよ」ということを、後進に声高にアピるのではなく、趣味人の背中を見せる、という有り方でもって、文化を伝え、たのしんでいくこと。
そういったアレコレを「しなければっ!」と肩ひじ張ることはありませんが、少しでもこのレポートでもって、伝わってくれたら良いなぁ、と思う次第です。
そんなわけで、今日もモデラ残田としては、「いいからさっさと手を動かすっ!」の理念でもって、キットを作っていきたいと思います。
手を動かしていけば作品は完成しますし、その作品でもって、こうやって他の作者の方々ともコミュニケートがガチでとれたりします。
やはり、作り手(であることを楽しんでいる)だからこそ、通じるものというのもあるのですから。
イベント中、お世話になった方々、ありがとうございました。
イベントを企画された江津理工クラブの皆さん、地球堂模型さん、ありがとうございました。
次回の開催はまだ未定だそうですが、もし決まったら積極的に参加してみたいですね……!
また、これをお読みの方々に、ひとつお勧めを。ぜひ、アトリエの中で製作するだけでなく、積極的にこうした、ご当地での模型展示会に参加されることを強くお勧めします!
なぜなら、やはり現物作品を見て、初めて理解できることというのが、模型の場合、山とあるからです。
会場の趣味愛にあふれた楽しげな空気を吸うだけでも良いですが、自然と模型の現物が伝える、物語性や、美しさに目を奪われるたのしみを感じるでしょうから。
最後に。このごうつホビー祭り 第1回模型展示会の、ジャンルやスケールに捉われない自由な雰囲気を賛辞して、某三代目メイジンカワグチ(GBF)の言葉を拝借して〆といたしましょう。
「模型は自由だ!」
2017/11/02
オフレポ書いたひと:
残田響一/残響@modernclothes24